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誰もが凡庸な悪である

2023.12.10

凡庸であるとは

 

凡庸であることは、自動機械になってしまうということで、それが現代の悪の最も怖いところだという考えがあります。

色々な工程、手続きが複雑に絡み合って、まわっている社会では、それぞれの人が具体的な細部をまわす機械の部品みたいでなければならない。

それは意味付けしなくても、私たちはレンガを積み続けることができるという点に人間の環境適応能力の高さがあり、なぜ、それをやるのか?作業の目的が感じられなくなっていても、手段そのものを続けること自体に没頭することができるということである。

それは、悪いと感じることもなく、企業の不正、隠蔽、もっと大きくなれば戦争を部品として、回し続けてしまう事になる。

特に日本では、規律を守り、権力に従順であることを求められ、また沈黙は美と思われるところがあるから、なおさら、何も考えずに部品として機能したほうが楽な面もあるのかも知れない。

まだ、そのシステムに組み込まれていない若者は、違和感を感じ、システムに組み込まれる自分の未来に希望を感じられずに生きづらさを感じている面があるのでは、ないだろうか

 

部品でなく、人として生きる

 

自分の感情を立ち止まって見つめ直し理解し、他者の感情やその人の考えの背景にあるものにきちんと目を向けて、お互いを尊重して対話する。

そのほうが、人らしく生きれると思う。目的を持った行動、社会になると感じる。

標準的な養殖されたような人間をつくっていくのでなく、自然の中で、自由に生きながら、その中で互いに尊重しあい、合意形成をしていく。

まず自分から、自分の近くから、そのように変わっていけるような問いを立てていきたい。