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BLOGあしあとのかなたに

二念を継ぐな

2023.03.26

次から次へと湧いてくる念

私は週1回、お寺で座禅しています。座ると無などほど遠く、すぐに頭の中に色々の念、妄想がでてきます。
願望や恨み、今、気になっていること。日頃は全然忘れている子どものころの事を含めて、湧き出てくる妄想には際限がありません。妄想が出ると、そこでその事を気にかけてる自分の心を受け止め、いたわり、その上で、その妄想がどんどん広がっていかないように、数を最初から数え直し呼吸に集中します。すると新たな妄想が湧き出てくるので、同じことを繰り返します。
かなり集中力のいる作業になります。この作業に必要なのが「二念を継ぐな」です。

禅での鍛錬

観念を継がずに一念で終わる。二念、三念、四念と観念がつながっていくことを止めることを繰り返します。
動きを止めてただ座っていると、心の奥底で気にしていたことが無意識の内に気にしていたことを含めて、どんどんでてきます。例えば人からされた嫌な態度を思い出し、そこからさらにその人にいわれた嫌な言葉、その人との関係性、その人の人間性とどんどん嫌な印象が連鎖し、最後には怒り、恨みになってしまいます。特にこれが理不尽なことなら、中々、連鎖を断ち切るのは難しいですが、そうなる前に「この前、嫌な態度されたなあ、」から感情をすすめないようにする事を座禅中の心の中で鍛錬しています。
二念を継ぐなを繰り返していると日常生活でも良い影響があります。目の前に起こっている出来事をどう感じるかは心の問題です。綺麗と思うか、きたないと思うか、いい人と思うか、嫌な人と思うか、正しいと思うか、間違っていると思うか、それは自分の心の受け止め方です。心の中で念がつながっていかずに、ありのままに目の前にあることを受け止める。比べない、執着しない事が座禅を始める前より多くなっている気がします。周囲の環境に影響されずに穏やかに過ごす知恵が二念を継ぐなにはあると感じます。
中々、集中力のいる鍛錬ですが今後も座禅を継続していきます。