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出口治明氏の歴史観から学ぶこと

2023.03.05

出口治明氏

出口治明氏は還暦でライフネット生命を開業して、上場、現在、立命館アジア太平洋大学(APU)学長をされています。60歳を過ぎて新しい事に挑戦する行動力と新しい物を受け入れる柔軟さ、また温和な人間的魅力にひかれてよく出口治明氏の講演を聴いたり本を読ませてもらっています。
世界1200都市を訪問、1万冊以上の読書した出口治明氏の歴史観から大きな気づきを得ることができました。私が得た気づきについてご紹介したいと思います。

人類5000年の歴史を世界全体の流れでとらえる

私は歴史が好きで、特に戦国時代、幕末、ローマ帝国の時代を描いた小説をよく読みます。物語の中心になる人物がいて、その人物に著書の歴史観を吹き込んで一つの時代の物語を描かかれているものが多いかと思います。
出口治明氏の歴史は歴史のある局面を切り取りそこに自身の歴史観を交えて伝えるのでなく、人類5000年の歴史全体の対局をとらえ、また自身の歴史観を抑えて淡々と起こった出来事をまとめられています。そこにはどちらが正しいとかといういう主観はありません。
争いは正しい者と正しい者の争いで、争いで勝った者は正しい者、負けた者は社会に貢献した行いも消し去れられてしまっています。つまり正しいこととは、ただその時の権力者の意見でしかありません。そのことを歴史を縦横とも大局で大きくとらえると気づかされます。
本当のことなど、何百年、何千年たたないとわからいのです。いや何百年、何千年たってもわからないことの方が多いのかも知れません。
これを今、私のいる身の回りの社会に置き換えてみたら、今こうしなさいといわれることは、今、組織をまとめている人の意見であり、それが本当に正しい事とイコールでないという事です。正しい事は今、生きている私にはわからないのです。それは何百年、何千年も後を生きる人が評価することです。であれば、周囲の声や意見に同調して自身の心の中で向き合い、自身の今を生きないのは、本当に無意味なことだと感じます。周囲の目を気にして周囲にあわせるより自身が物事を正しく見る力を身に着けることが生きる上で大事だと感じます。
出口治明氏は2021年1月に脳卒中で倒れ、その後、リハべリに励み立命館アジア太平洋大学の学長に復職されています。闘病には大変なご苦労があると思いますが、今後も、多くのきづきを得る機会を頂きたいと思います。ご健康とご多幸をお祈り申し上げます。