第3の心
座禅
私は日曜日に近くのお寺に座禅に通っています。座禅では座ってすぐに妄想の世界に入ってしまい、とても人に座禅してるといえるような境地には程遠いです。
私が通っているお寺では座禅が終わった後に禅語の勉強会があり、毎回、参加者の1人がお題になる禅語を発表し、それについて皆で意見を出しあい、最後に住職さんがわかりやすく禅語の意味を説明してくれています。頭の中でその場で理解しているので、時が経つと、どんな意味だったかわからなくなりますが、ある日、突然、日常生活の中で禅語の意味に気づくことがあります。住職さんがわかりやすく話される時に第3の心という言葉がよくでます。私はこの言葉に自分の日々の過ごし方を感じています。第3の心を紹介したいと思います。
第3の心とは
人は生まれた赤ちゃんの時は無邪気で天真爛漫で、周囲の人を幸せな気持ちにさせます。赤ちゃんの純真の心が第1の心です。
成長するにつれ、知恵がついてきます。食事をもらうには、遊んでもらうには、どうすればいいか知恵がついてきます。もっと成長すれば、自分のほしいものを手に入れるためには、どうすればよいか、どんどん人それぞれに知恵がつき、行動していきます。人は皆、いい意味でも、悪い意味でも、ひねくれてねじ曲がってしまいます。
ましては是か非の2元の世界に生きているのですから、人と比べる事、自尊心、自分の欲への執着がねじれを大きくしてしまっています。欲は向上心や自己啓発のエネルギーを作りますが、前述の弊害があります。このような状態が第2の心です。
この自己への執着をなくし、比べない、ありのままの今を受け入れることができるようになるのが第3の心です。心が空っぽになることにより、今まで培ってきた知識、経験が地球に生きとし生けるすべての生命のために生かすことができるようになると思います。
自己への執着を無くすこと、人と比べることをやめることは難しいです。しかし、ここに幸せを感じる心を取り戻す鍵があると感じています。
座禅を続けて、少しずつでも、そこに近づいていきたいです。