大切な人をなくした人のための権利条約
一般社団法人リヴオン
リヴオンは「いつ、どこで、どのような形で大切な人をなくしても、その人がサポートを確実に得られる社会の実現」を目指して立ち上げられた団体です。
失うことを経験すると心がしんどくなったり、病気をしたり、家族がばらばらになったり、お金のことなど・・・あらゆる課題に直面することがあります。
からまった問題を丁寧にほぐしていき、一緒に考える。なくしたことを、共に大事にする時間をすごす。その人が自分の人生を生きていくところまで。そんな支えが、グリーフサポートだと思います。
その人の中にすでにある力や希望を生み出すための、つながりと場を、提供できればと、リヴオンは願いながら活動しています。
団体概要と大切な人をなくした人のための権利条約が心で共感できる内容で、そのまま伝えたほうがいいと思ったので、前述の団体概要、大切な人をなくした人のための権利条約をそのまま引用してお伝えします。
第1条 悲しんでもいい 落ち込んでもいい
「がんばらないと」「心配かけてはいけない」と気丈にふるまっているかもしれません。
でも時に自分の心の奥にある声に耳を傾けてみてください。
悲しい時は悲しみ、落ちこむことがあるのも自然のことです。
第2条 自分を許してもいい
「わたしが悪かったんだ」
と自分を責めてどうしようもない時
「どうにもできないことがあったんだ」
ということを認めてもよいのです。
自分を責めるのは、あなたにとって、その人の存在がそれほどまでに大事だった証です。
第3条 考えない、思い出さないときもいい
死や失ったことを直視しないのもまた自由です
辛いから考えたくない、思い出したくない
そんな時は、今、自分が打ち込めることに力をそそげばよいのです。
考えられる時、思い出したい時に、そうすればよいのです。
なくなった人はそんなあなたを責めないでしょうから
第4条 自分を大切に
「みんな大変だから」
と思い、我慢をすることも尊いことです。
でも自分がつぶれてしまうほどの我慢はどうでしょうか
大切なのはあなたが、あなたらしく生きてゆけること
自分自身を大切にすることに許しを与えてもよいのです。
第5条 助けてもらうこと
「お互いさま」
誰もがいつかは大切な人をなくし、苦しい時があります
だから今、あなたが辛いのなら、支えてもらってよいのです
いつか、誰かにその恩を返したり、送っていけばよいのです。
「助けて」は悪いことではありません
第6条 みんなちがって、それぞれにいい
同じことを前にしても、感じ方はちがいます
人それぞれであるということ
どちらが重くて、どちらが軽いということは本当はありません
ただ「そう感じている」ということが真実なのです
感じるままに。ちがいをちがいのままに
第7条 自分の人生を歩んでもいい
自分の人生を生きること
たのしい時間をもつこと
時に、なくした人を忘れていること
それはなくした人を置いていくことではありません
失った相手の存在と共に、あなたの人生を歩んでいくことはきっとできます。
引用元「一般社団法人リヴオン」