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「生きる」ということを知る前に「死」を突きつけられた

2022.11.13

「生きる」ということを知る前に「死」を突きつけられた

グリーフサポートの講習のワークブックにあった言葉です。
グリーフサポートについて学んでいると自分自身のグリーフについても気づきがあります。
私も11歳の時に母を亡くしていますので、この言葉で自身のグリーフ体験についてようやく自分自身の成長過程に納得できる事がありました。
「生きる」ということ、人生の人との出逢いの素晴らしさ、音楽、本、自然と交わる素晴らしさを意識できる前に
「死」を先に現実として意識したんだという事を大人になった今、認識しました。
「行ってきます」とどこかに目的を持って出かけることが「死」と結びついている。今いる場所は「死と隣り合わせの空間」であることを子供の頃は表現する理解力はありませんでしたが、体と心の奥で認識していたんだと思います。
それにより、心の底から楽しめない。人との深い関係をきづけない。
この楽しさ、幸せは永遠でなく明日にはなくなっているかもしれない。
だから自分が傷つかないように子供のころから無意識に自分なりの距離感を作っていたんだなと感じました。
また自分は大切な人においていかれた。またおいていかれるかもしれない。
周囲の人に気を使いすぎるようになっていたんだと感じました。

「グリーフ」を知っていれば

グリーフは病気でなく、深いつながりがあった人を失った時に起こる様々な思いや感情や身体的反応と言われてします。しかし当時、私も周囲の大人もそんなことを知りませんでした。
むしろ周りに喪失の悲しみ、寂しさ等の感情を話すことができず、自分の心にある気持ちをむりやり、蓋をしていたように思います。
グリーフを表現できる場所があれば、グリーフとの付き合い方を理解して成長していれば
「生きる」「死」の受け止めも変わっていたかも知れません。
自分自身の心を理解するうえでも、またそれにより今、生きづらさを感じる方の手助けになれればとグリーフについて学びたいと思います。