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BLOGあしあとのかなたに

いのちのうつしかえ

2022.11.06

いのちのうつしかえとは

今摘んできたふきのとうを食卓にのぼらせることでふきのとうの「命」が自分の中に生きていく。
佐藤初女さんの言葉です。
神様から命をいただいて芽をだしたものを蕾を傷めないようにそっと摘んで、油で炒め味噌で味をつけ卵でとじる。これが佐藤初女さんの春一番のふきとうの料理。
そして野菜は口を通して体に入り、私達のいのちと一緒に生きていく。

野菜をゆがきながら、じっと見ていると、今までの緑がいっそう輝くような緑になる瞬間があります。
このときの茎を見ると、透明になっています。このときがいちばんおいしんです。これがいのちのうつしかえですねと佐藤初女さんは言われています。

ただ漠然とやっていると、ただやっているだけになりますが、そうして心してやっていると、野菜もいのちだと感じられるようになりますし、それが発展して、人も透明であることが大切だというふうにいきつくわけです。
食材をいのちと思うことは人を大事にすることに通じます。
佐藤初女さんの言葉が心の奥に響いていきます。

母のいのちのうつしかえ

いのちのうつしかえは食だけではありません。いのちのうつしかえは形があるものが変化していく時に起こるものだと考えます。生きとし生ける全てのいのちを大事にする必要性を感じます。
私は母に私を産んだら自分が死ぬ可能性があると医者に言われたのに産んでもらいました。その結果、母の寿命は短くなりました。
母はどうして自分いのちにかえてまで私を産んでくれたのだろう?利他を心の奥で感じることができる人になれば、わかるような気がしています。
ありのままを受け入れ、生きとし生けるもののいのちを大事にし、今ここに感謝できるようになった時に利他がわかり、私も透明になれるだろううか?
私が透明になった時に母のいのちの私へのうつしかえが起こるだろうか?
いのちのうつしかえが起こるように今ここを小さなことを大事に過ごしていこうと思います。