自分のストーリーを描こう

mission6 > ブログ > 三線の歌 -->

BLOGあしあとのかなたに

三線の歌

2022.10.16

ビギンの三線の歌

ビギンの三線の歌、この歌が流れてくると泣き出しそうになります。人前の時は泣かないようにぐっとこらえています。
私の兄が宮古島で急死しました。知らせを受けて宮古島に兄の生活していた部屋を片付けにいった時に兄の友達が集まってくれて、その時に三線を弾きながら歌ってくれたのが三線の歌でした。

三線の歌で蘇る兄との原風景

鮮やかによみがえるあなたと過ごした日々は
やわらかな愛しさでこの胸をつき破り咲いたのは三線の花

このフレーズを聴くと兄との子供時代の様々な出来事が蘇ってきて、涙が自然に流れてきます。

宮古島にはオトーリというお酒を飲む風習があります。
一人が口上を述べ、杯をまわしていき、最後の人が口上した人に返杯して、口上を述べた人が次に口上を述べる人を指名する。このサイクルを延々と繰り返す風習です。
三線の歌を歌ってもらった日、延々と兄の思い出を皆で語り泡盛をまわし、思い切り泣いて、思い切り笑うことができました。
近年はコロナ禍で宮古島に行っても兄の友達とオトーリをすることはできませんが、1年に1回、兄の誕生に宮古島に行き、兄の友達とオトーリで兄の思い出を語り、泡盛を飲んで、思い切り泣いて、笑っています。

いつの日か咲く三線の花

喜びも悲しみも いつの日か唄えるなら
この島の土の中、秋に泣き冬に耐え春に咲く 三線の花

いつか三線の花のこのフレーズのように、兄の思い出を語り思い切り泣いて、笑ってを繰り返して、
心に三線の花が咲けばいいなと思います。
どんな花が咲くかは今の自分には想像すらできませんけど、きっと今まで感じたことのない感覚を経験するのかな