ワスレナグサ
ガイアシンフォニー第三番
ガイアシンフォニーがとても好きで特に一番から三番は何度も観ている。九番まで何度観てもその時その時で新しい気づきが生まれる。いつも時空を超えて今ここを僕に伝えてくれる。
今回、ガイアシンシンフォニー第三番を観て、心にとても温かい風を運んでくれた星野道夫さんの「ワスレナグサ」を紹介したい。
結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがえのないその時間である。
頬を撫でる極北の風の感触、夏のツンドラの甘い匂い、白夜の淡い光、見過ごしそうな小さなワスレナグサのたたずまい・・・・・・ふと立ち止まり、少し気持ちを込めて、五感の記憶の中にそんな風景を残してゆきたい。何も生み出すことのない、ただ流れてゆく時を、大切にしたい。あわただしい、人間の日々の営みと並行してもうひとつの時間が流れていることを、いつも心のどこかで感じたい。
この詩をきいて、言葉にできない心で感じた感覚を大事にしたい。