スピノザ哲学への一歩
スピノザのいう自由とは
何度も読みかけては挫折し続けていたスピノザをようやく何とか読めるようになってきた。
まだまだほんの触りの理解だが、感じたことを残しておきたい。
スピノザのいう「自由」とは、束縛がない、制約がないという意味ではない。自発性のことでもない。
自由は変状の中にその人の本質が十分に表現されている状態で、自由の反対は強制。強制とは、その時の変状が自らの本質によってはほとんど説明され得ない状態。
自由の度合いを変状の質の違いとして捉えている。
難解ですね。私もまだまだわかりやすく嚙み砕いて話せるほどは理解できいません。まだまだこれからです。
自分らしく生きる
自分の外側の何かや他者をどうこういいようがないので、自分の外側の何かと因果関係でものごとを捉えない。
何らかの影響を受けたとして、それが自分の中でどう変状しているのかに注目し、自分がどのような場合にどのように変状するのか、その認識が、自由に近づける一歩になる。
突然の喪失体験や何らかの傷つき体験、自分ではどうしようもできない体験。外側を変えていくことはできなくても、自分の内的体験を丁寧に振り返ることを通して、自分の本質を見つめることができる。
外側の状況が変わらなくても自由になれる。
スピノザを理解すれば、グリーフやトラウマにも、上手に付き合う術を理解できるかもしれないと思うので、もう少し深く理解できるようになりたい。