自灯明
1人称の自分
今の自分と過去の自分。今の方が生きやすく感じるのは3人称の人からの眼でなく、1人称の自分の眼で自分を観れるようになったのが大きいと感じます。
禅語「自灯明」は、他人を頼らず自分自身を信じて生きるという教えで、灯火がどこにあるか探すのではなく、自分自身が灯火になること。他人の意見に左右されずに自分を拠り所にして人生を生きることです。
他人の評価を気にして生きてきた
過去の自分は自分の拠り所として社会的立場、お金で買えるものを人より手に入れることが幸せになることと思っていた時期が長くありました。自分の意志で成功に向かっているようで、実は自分の立場に影響のある人の評価に自分をあわせ、結局、自分の意志を見失っている生き方をしていたと思います。
他人は他人。自分の人生を最後まで支えてくれるわけではありません。死、病、事故等により支えにしていた人を喪失することもあるでしょう。理不尽に裏切られることもあるでしょう。
他人の評価もその人の立場に都合で評価しているのであって、それは本当の自分自身の評価ではないと思います。そんな評価は自分自身の評価でないので気にすることはなのですが、3人称的に自分自身をみていると気づかなくなってしまうと思います。
自分の足で自分の人生を立つ。それは自分の内面に眼を向けてやると観えてくるのかもしれません。
生きとし生けるものの命の繋がり、それを残していくには、どうすればよいか。それが今の自分の1人称の基礎になっています。